”2018「青少年のための科学の祭典」東京大会in小金井” 出展報告

出展後反省会:2018年9月26日、於物理実験室S116
出席者:荒川悦雄、木下昭一、和田義親

祭典日:2018年9月23日(日) 8:00〜18:00
出展会場:東京学芸大学講義棟N206教室
出席者:荒川悦雄、木下昭一、和田義親、松柴直樹

テーマ:”見えないものを見てみよう”

出展申し込み内容
1. 光の色を見る 白色光はすべての色を含んでいるが、物に当ることで色が現れる。
(1) アルミニウムパイプの内壁に当って見える色 パイプを覗きながら原理を解説する
(2) 回折格子に当って見える色 モノクロメーターで強度分布を見せる 簡易回折格子分光器の工作をする
2. 自然放射線を見る 自然界には岩石や食物に含まれる元素から放射線が出ている。エタノール拡散型霧箱で観測する。
3. 情報を伝える光を見る 本学の物理学実験授業向けに試作した無線電波で情報を伝送する発光式の報知システムを紹介する。無線電波は見えないが、報知システムの電球の発光を見る

事後評価(反省会参加者による意見)
・テーマは科学の方法を示す基本的な作業であり、自己満足している。テーマを繰り返しながら入室する親子がいた。
・アルミパイプ内にできる虹は感動的であり、高校生スタッフが帰り際に確認していた。
・2次元の回折格子でできる万華鏡には人気があり、100人以上が工作に参加した。
・縦方向横方向の分光の他に桂馬方向にできる分光の理論を説明したい。
・偏光板や1次元回折格子を2枚重ね合わせて万華鏡を作れば変化があってよい。
・無線による報知システムはマンパワー不足のため展示のみとなった。
・放射線の軌跡を観測して感嘆していた。
・モナザイトでは放射線軌跡と頻繁に観測できたが、カリ肥料や日高昆布では殆ど観測できなかった。
・霧箱の効率は霧箱をドライアイスにセットしてまもなく軌跡が見えるが1時間過ぎるとだんだん性能が下がる。
・展示物の基本的な説明を纏めたパンフレットを用意するとよい。
・準備に長期的時間が必要。
・前日の準備時間は2時間しかないので搬入計画を立てたほうがよい。

文責: 和田義親

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