2014年度ニュートン祭開催報告
2014年12月25日(木)下記のプログラムでニュートン祭が開催されました。参加者は1953年度入学者から1980年度入学者までの19名、学芸大学物理科学科の先生3名、現役大学院生1名、2年生9名の参加でした。
受付 | 15:30 | |
1. | 開会の辞 | 16:00〜16:10 (司会:井口磯夫) |
井口磯夫(1963年度入) | ||
2. | 話題提供 | 16:10〜17:40(各45分) |
(1) | 鳥居雄司(1966年度入) | 「科学教育政策と現場−これからのSSH、これからの先生に期待すること− |
(2) | 和田徳雄(1968年度入) | 「バイオミメティクスと結晶成長−高校教師・研究者としての取り組み−」 |
* | 質問用紙回収 | 17:40〜17:45 |
3. | 懇親会 | 17:45〜20:00 |
学内先生の御挨拶 | ||
学生の自己紹介 | ||
新規参加卒業生の自己紹介 | ||
学生と卒業生の任意個人面談 |
1. | 並河先生の授業後2年生約十名が参加してくれました。それを待って開始 |
2. | 話題提供では都立高校で定年退職するまで物理の先生として尽力された2名の方にそれぞれの夢を語って頂きました。 |
(1) | 鳥居雄司氏は大学卒業後、一般企業で9年間勤務した後都立高校の教員になり、いくつかの高校で物理を担当した後、都立科学技術高校の校長をされました。そこで、文部科学省のSSH(Super Science High school)プロジェクトを利用した新設高校の充実と科学教育の成果を紹介して頂きました。 |
(2) | 和田徳雄氏は大学を卒業後直ちに都立高校の教員に採用され、学校の教育活動の合間を縫って研究活動もし、社会人大学院生となって学位を取得されました。氏は真珠光沢や人工骨に関わる炭酸カルシュウムの結晶成長の研究を続けることで、研究活動が高校の物理教育の基盤になっており、高校生の探究心を育てる力になっていることが示されました。 |
3. | 懇親会は小金井クラブ(学内にある記念館)に移動しました。 ・学内(物理科学科)の先生3名から簡単にお話しを頂きました。 ・2年生9名、大学院生1名から自己紹介をしてもらいました。 *この会を知ったのが1週間前で、予定があり参加できない人が居ること *学芸大の昔の事を聞けてよかったこと *研究室を選ぶのに必要な情報が得られると思ったが、そうではなかったこと などの意見が聞かれました。 ・今回が初回の卒業生は3名でした。卒業後のそれぞれの御活躍とご苦労を話して頂きました。 ・講演会で出してもらった質問に対して質疑をしてもらいました。 話題1に対して 質問1:SSHのメリットが良く理解できない 回答:学校の特徴を知らせ易くなることと、大きな費用を要するフィールド学習等を実施できます。 質問2:「これからの」の部分がよくわかりませんでした 回答:問題を一人で抱え込むのではなく、様々な人、様々な分野に働きかけるコミュニケーション能力を養って欲しいことです。 質問3:独自選抜ですか 回答:推薦と学力検査です。 質問4:男女比? 回答:男子生徒83%、女子生徒17%です。 コメント1:大活躍でした、そのことがよくわかりました。 話題2に対して 質問1:結晶成長は難しい、単結晶ではできないのか 回答:「単結晶ではできないのか」の意味がどの講演部分にあたるのかが分かりませんでした。 質問2:均一核形成はイメージできますが、不均一核形成のイメージが湧きません。イメージがわくような説明がいただけるといいのですが・・・。細かいデータは部外者にはあまりイミないですが、それがわたしたちとどうつながっているかというところ、もっと話を聞きたかったです。 回答:核形成には均一核形成と不均一核形成の二種類あります。均一核形成は結晶化する粒子自身が系中で自然発生的に集まって核を作る場合です。一方、質問の不均一核形成は実験容器内の異物質の粒子やその容器の壁などを核の出発点として核形成が起こる場合です。 核形成がどちらで起こるかが分かれば核形成をコントロールでき、さらにその後に起こる結晶成長もコントロールできます。 コメント1:興味深い話でした。CaCO3はとっても置くが深いのが分かりました。 |
4. | アンケート結果 (1)あなたの御身分はどれですか。 @学大の先生:1 A院生:0 B学部学生:4 COB:7 その他:0 (2)今日の講演は良かったですか。 @良かった:6 Aどちらとも言えない:4 Bつまらなかった:0 (3)ニュートン祭開催の時期は良かったですか。 @早いほうが良い:1 A丁度良い:7 B遅いほうが良い:0 (4)来年も講演会を実施するならどんな内容が良いですか。 @物理の専門:3 A科学教育:7 B教育現場:3 C教育行政:1 その他 *科学と人間の生活、社会、営み、・・・ *原発問題について *物理の専門と科学教育の中間領域 |
* | 謝辞 この企画は早くから荒川悦雄先生と連絡を取りながら進めてまいりましたが、先生はそのつど学内への報告メールや学生へのアナウンスを出してくださいました。また、当日は早くから学内の主要な場所に案内を出して頂きました。心より感謝申し上げます。 |
会計報告
収入
昨年度繰越金: 16000円
会費;3000円×22名= 66000円
計 82000円
支出
会場費; 60000円
はがき: 52×30= 1560円
芳名カード(10枚入り):105×4= 420円
名札65×40、カード(値引、税含む): 2959円
計 64939円
残金:82000-64939= 17061円
残金は今後の運営費に利用させて頂きます。